窯元/上田萬壽夫
高浜焼の歴史は大変古く、1762(宝暦12)年上田家六代上田伝五右衛門が陶工山道喜右衛門を肥前から招き、村民に窯業を習得させ、高浜・皿山に開窯したのが始まりです。天草は陶石の産地でもあり、現在でも多くの窯場が天草陶石を原材料としています。鉄分をほとんど含まない、もっとも白い石だけを素材とするのが高浜焼です。現在、海松紋(海藻の文様)をモチーフとした古高浜焼きの復興にも尽力しています。約1, 000 坪の敷地内には上田家庄屋屋敷(1815年完成)が現存し、山を背景に斜面を生かした庭園も見どころです。上田資料館(入館料300円)には、古文書と数多くの陶磁器を展示しています。天草島民の貴重な歴史と重なります。
天草市役所より約45分。天草郵便局、隣峰寺を目印に。近隣に「高浜焼寿芳窯」の看板あり。
天草の窯元の多くは個人で作陶しています。展示会等で長期間不在となる場合もありますので「不定休」と表示がある窯元へお出かけの際は、事前にお電話にてご確認ください!